Ch4-3 SWOT分析

みんな大好きSWOT分析。

SWOT分析は以下のような質問に答えることを目的としています。Q.その企業がもつ長所・短所、また企業が市場で直面する機会・脅威はなにか?

SWOT分析は今現在の企業の戦略・状態をポジティブ・ネガティブな面、内的・外的な要素の側面を基準として判断する分析方法です。
強み(Strength)は戦略の基礎を
弱み(Weakness)は不足している能力を
機会(Opportunities)は戦略目標を
脅威(Treat)は戦略的防衛を
判断するのに役に立ちます。コンピタンス competence
企業の強みを特定するためにまず企業のコンピタンスを見ていきます。
コンピタンスはもともと英語で何かを効率よく、成功裏に行う能力という意味です。
日本語では能力・適正・力量・技能と訳されたりします。
ここでの企業分析では、ただ能力をと訳するよりも、ある特定の水準を持った能力で行う活動と捉えることが多いです。
企業分析におけるコンピタンスは以下の3つに分類されます。
コンピタンス a competence
企業が、ある特定の水準の能力を持って行う活動で他の活動より優れている。
コアコンピタンス a core competence
企業が、ある特定の水準の能力を持って行う企業の中心(コア)となる活動で、とても優れているもの。
また以下のようなことを満たすもの。

  • 企業の戦略を行使するのに役に立っている
  • 企業の競争優位性を強化・支えている
  • 企業の収益性を増強している。

コアコンピタンスは企業のコアとなるものなので、外注や外部に委託することはできません。逆に言うと外部に委託できてしまったら、それはコアコンピタンスではないと言えるでしょう。
特有のコンピタンス a distinctive competence
コンピタンスの中で企業がライバルよりも優れ行っている価値のある活動

SWOT分析で強み・弱み・機会・脅威を特定するのに何を見ればよいか?

潜在的に強みとなるものと競争優位性を持つアセット(資産)

企業の『強み』を見つけるには以下のようなものをまず見ていきます。

  • 業界で成功のカギとなる要素にマッチするコンピタンスがあるか
  • 事業を成長させるために十分な財務資源があるか
  • 強いブランドネームや企業の評判を持ち合わせているか
  • 企業が規模による効率性、学習曲線や経験曲線の効果をライバルより有効活用しているか
  • コストの面でライバルより優れているか
  • 企業の製品を望む顧客がいるか
  • 専門的なテクノロジーや優れた技術、重要なパテントなどを持っているか
  • 供給企業や取引先に対して強い交渉力を持っているか
  • 経営資源や企業の能力は価値があるもので希少であるか
  • その経営資源や企業の能力は簡単に真似できないものか、もしくは別のものに取って代わられないか
  • 製品のクオリティは優れているか
  • 広く販売網をカバーしているか、国際的な流通経路をもっているか
  • 価値のあるテクノロジーや技術、魅力的なマーケットへのアクセスを提供してくれる協力的な組織や同盟を持っているか

潜在的に弱みとなるものと競争優位性をもつのに不足するもの

企業の『弱み』を見極めるには以下のようなものに当てはまっていないかを見ていきます。

  • 明確な戦略ビジョンがない
  • 企業のコアとなる企業活動、コアコンピタンスがない
  • 特有のコンピタンスや他社より優れた経営資源を持っていない
  • 顧客のニーズ、必要とし欲しているものに注意していない
  • 製品の特徴や機能がライバルの企業のものに劣っている
  • 多くの負債を抱えたり、財務的な面で劣り、企業を成長させるために十分なお金がない
  • ライバルの企業よりコストの面で劣っている
  • ライバルの企業より狭い範囲の製品ラインアップ
  • ブランド力がなく、企業のイメージ・評判がよくない
  • ライバル企業より販売網が弱い、適切な流通経路を持っていない
  • マネジメントがうまくいっていない
  • 設備が時代遅れであったり、日常業務でトラブルが頻発していたりする
  • 利用されてない工場のキャパシティが多くある
  • 経営資源が簡単にコピーされたり、良い代替え品が多くある

潜在的に機会となるもの

市場での『機会』となるものを見つけるには以下ののようなものを見ていきます。

  • 急激にその業界の製品の需要が伸びている
  • 別のタイプの顧客層にやマーケットセグメントにも売り出せるか
  • これまでと違う地域のマーケットに進出できるか
  • 幅広い顧客層やニーズに応えるために、企業の製品ラインアップを拡大できるか
  • これまで培った技術やノウハウを新たな製品のラインナップや新たなビジネス・事業に転用できるか
  • 海外のマーケットへ進出するのにこれまであった障壁が緩和されていないか
  • 優れた技術力や能力のをもつライバル企業を取り込めないか
  • 他の組織や企業と提携し、自分たちのマーケットを拡大したり、新たな競争優位性を獲得できないか

潜在的に脅威となるもの

企業を取り巻く要因で『脅威』となるものはないか?

  • 業界内での競争が激しくなっていないかーー競争の激化で業界の全体の収益率が落ちていないか
  • 市場の規模の成長に陰りが見えていないか
  • 市場への強力な新規参入、またその頻度
  • 供給企業や顧客などの取引先の交渉力の増加
  • 顧客のニーズや好みが業界の製品から離れていっていないか
  • 顧客の年齢層・性別・年収などの変化により業界の製品の需要が減っていないか
  • 経済状況の悪化により、供給企業や卸売業者が逼迫していないか
  • テクノロジーの変化ー特定のテクノロジー発展などにより、企業が持つ比較優位性が脅かさないか
  • 海外交易の規制などの強化がないか
  • 新しい法的な規制などによりコストが増加しないか
  • 銀行からの貸付などが厳しくなっていないか
  • 光熱費の増加や、原材料の価格が高騰していないか

SWOT分析を活かす

上記のような4つの要素、強み・弱み・機会・脅威をリスト化することにより企業がどのような状況に置かれているかを知り、どのように4つの要素を戦略に落とし込んでいくかを考えるのに役に立つツールとなります。

4つの区分を知ることによりどのように企業の戦略を強化していくか?

企業が置かれている4つの区分の要素を明確に把握し、組み合わせたりすることにより下記のような戦略の方針を検討することができます。

  • 企業がもつ『強み』を活かすような戦略をとっていく
  • 企業の『強み』を活かし市場で見られる機会を利用していく
  • 市場の『機会』を利用するのに障壁となる企業の『弱み』を取り除いてく
  • 市場の『脅威』を避ける・緩和するために障壁となる企業の『弱み』を取り除いていく
  • 企業の『強み』を活かし『脅威』からの影響を緩和する

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