Ch5-3 業界ベンチマーク分析

ベンチマーキングとは企業の活動・プロセス・製品・サービスなどといったものを他社と比較し分析する手法です。
業界内の他社と比較することにより、その業界での標準・平均・ベストプラクティスなどが見えてきます。
財務的要因の中で行う業界ベンチマーク分析では、財務比率などを使って業界での財務のあり方を見ていきます。
それにより、企業の財務での問題点を見つけ、目標設定の基準の検討をつけることができます。

業界ベンチマーク分析 Industrial Benchmark Analysis

下記の表は、とある製品業界の財務比率を比較しています。

粗利益率 Gross Marginを比べる

今年の粗利益率は34%でした。しかし、これが高い数字なのか低い数字なのかは単体ではわかりにくいですよね。
そこで業界の平均をみてみると39%と自社は平均より下回っていることがわかります。おまけにライバル社Aは自社を遥かに上回る53%です。
もしかしたら、低コスト化や利益構造をうまく改善できたら、この業界では34% より高い利益率を期待できそうです。

営業益率 Profit Marginを比べる

今年の営業利益率は4%でした。業界の平均を見てみると10%と大きく上回ります。
粗利益率が低いのも原因の一つですが、もしかしたら他社に比べ他のコスト(販売費・人件費)が高くついているのではないかなどと検討がつきます。

総資産収益率 Return on Assetを比べる

今年の自社の総資産収益率は0.04でした。業界の平均は0.08です。
このことにより業界の他社とくらべて、資産に対する収益が低いということがわかります。
多くの資産(Asset)があるのに、うまく利益を生み出していないとうことが見えてきます。
もしかしたら、活用されず眠っている資産があるのかもしれません。

流動比率 Current Ratioを比べる

自社の流動比率は2.3と業界の平均1.28と大きく上回っています。
流動比率を高くたもった安全で手堅い経営ともいえなくもないですが、もしかしたら他社に比べうまく流動資産を活用していないのではないか、もっと投資活動を行い売上高を上げることができたのではないかなどと検討をつけることができます。

業界ベンチマーク分析まとめ

さまざまな財務比率を業界全体と比べることにより、どの部分で問題があるのか、またどの程度の財務目標を目指すべきかを検討がつけることができました。上記の例では一部ですが、利益・流動性・レバレッジ・企業活動に関わる比率をそれぞれ比較してみると良いでしょう。

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