2つの MEAN

先のチャプターでは Mean がデータ全体の平均をを表すものと紹介しました。 統計学ではこの全体の種類によって Mean を2つに区別します。その全体が Population のときは Population Mean, その全体が Sample のときは Sample Mean と言います。 もう一度おさらいすると、Population は調べたいデータ全体を指し、Sample はそこから抜き出した一部のデータのことを言います。

例えば、東京都全体の世帯収入の平均を知りたいとします。東京都全体の世帯収入のデータは Population です。その収入平均は Population Mean です。

しかし、東京都全体の世帯収入をすべて調べるわけにはいきませんので、その中から一部データを抜き出します。それを Sample と言います。その抜き出した Sample を計算してだされた平均を Sample Mean とよびます。

また統計学ではこのように Sample Mean から実際調べることが難しい Population Mean を推測することがあります。

Population Mean

調べたい元のデータ全体 Population の Mean。 Population Mean を表す時は μ(ミュー)という記号を使います。 数式では下記のようになります。

population-mean

population-mean

Sample Mean Population から抜き出した一部のデータ Sample の Mean Sample Mean を表す時は x̄ という記号を使います。(x の上に横棒を加えたもの)また、特殊文字なので代わりに xbar とかタイプしたりします。 数式では下記のようになります。

sample-mean

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