Internal (内部の) Analysis (分析)は企業内部のことを見る分析です。 内的要因の分析は以下のような分析方法で構築されます。
VRIN テスト:VRIN Testing:
VRIN テストでは企業がもつリソースや能力について下記のような基準をもとに評価します。
- そのリソース・能力に価値があるか?(Valuable)
- そのリソースは希少でライバルが簡単に手に入れられるか?(Rare)
- そのリソース・能力は簡単に真似やコピーできるものか?(Inimitable)
- そのリソース・能力は他のものに取って代わられる恐れがあるか? (Non-substitutable)
SWOT 分析 : SWOT Analysis
SWOT 分析では企業自身と市場の要素を下記の4つに分類し分析します。 企業自身に内在する
- 強み (Strength)
- 弱点 (Weakness)
企業が市場で直面する
- 機会 (Opportunity)
- 脅威 (Threat)
バリューチェイン分析 Value Chain Analysis
商品が生産され顧客まで届けられる間には様々なプロセスがあります。材料の仕入れ・生産工程から始まり販売マーケティングまで。その様々プロセスのを通じて商品に”価値”が付与されるという考え方がバリューチェイン(価値の連鎖)です。
そのプロセスを細かく分け、そこでの価値を付与している工程・活動を一つ一つ見ていくのがバリューチェイン分析です。(また、時には全く価値を付与してない活動が見つかり、本当にその工程が必要かどうかを見直すことも必要になってきます。) 簡単な例ですが、あるところに100円でおまんじゅうが売っていたとします。お客さんは、そのおまんじゅうに100円またそれ以上の価値があると思って購入します。おまんじゅうは小麦粉・あずき・お砂糖からできていますが、小麦粉・あずき・お砂糖の元の状態では100円の価値がまだありませんよね? 工場で、まず小麦粉は生地にされ、あずき・砂糖はあんこにされます。この工程で一つ価値が付与されました。
でも、まだおまんじゅうには、100円の価値にまではなっていませんよね? さらに、ここからあんこは生地に包まれ蒸されます。ここでまた価値が付与されました。また、蒸されて出てきたおまんじゅうに焼印を入れ、プラスチックフィルムで包ます。ここでもまた一つ価値が付与されました。そうして、最終的に100円の価値がおまんじゅうという商品に付与されたと考えます。この考え方がバリューチェインです。 ここで、見てきた価値を与える工程にはそれぞれコストがかかります。そのコストが果たしてそれに見合う価値を与えているのかどうかを見るのがバリューチェイン分析です。
おまんじゅうに焼印を入れる工程がありましたよね? もし、その工程に10円のコストがかかっているとします。お客さんはその焼印に20円の価値が本当にあると思っているでしょうか? もしそうでないならその工程を見直す必要があるかもしれません。もしかしたら、その焼印のブランドによって他のおまんじゅうよりも 1 0円以上の高い金額で売ることのできる力(価値)が加わるのであれば、それは本当にコスト以上の価値を付与している工程で必要となってくるでしょう。
競争力評価分析 Competitive Strength Assessment
競争力評価分析では、その業種・業界でもっとも成功に大切なポイントがなにかをリストアップします。 そして、自分たちとライバルがどのくらいその大切なポイントを満たしているか表を作り比べます。